「昨日、ミスチルのコンサートのチケット手に入れたんだ!」
「うらやましいなあ!」
「俺、結婚することになったんだよ!」
「ええっっ!!そうなのか、あんなかわいい子と結婚することになるなんて、うらやましいなあ!」
こういった会話を英語にするときに、迷ってしまうのが「うらやましい」を、envy(be envious of)で表現するのか、be jealous ofを使うのかということでしょう。
実は、大きな違いがないために、多くのケースではinterchangeable(交換可能)であり、どちらを使っても問題ありません。
しかし、微妙な違いがあるのも確か。
この二つの違いは、いろいろ説明がありますが、理解するにはなかなか難しいものです。
そこで絶対にはずしてはいけないポイントだけをシンプルにつかんでおきましょう。
そうすれば、大きく間違って使うことはありません。
まず、envyは動詞ですのでそのまま、I envy you.(私はあなたがうらやましい)と使えます。
envyは「自分が持っていないものを相手が持っていることにムカツクわぁ~!!」という気持ちを表します。
これは、be envious of ~と表現しても同じです。
なので、I envy your going to Hawaii.「ハワイに行けるあなたがうらやましい(なぜなら、自分はいけないから)」とか、I am envious of her success.「私は彼女の成功がうらやましい(じぶんはうまくいってないのに)」といった感じで使われます。
一方で、be jealous ofは「いまは持ってるけど、無くなったとしたらクヤシイわぁ~!!」という気持ちと、「個人的に相手が自分より上を行っているみたいでムカツクわぁ~!!」という気持ちを表します。
だから、He was jealous of his rich friend.「彼は金持ちの友人がうらやましいかった(彼は友達よりも貧乏だと思っていたから)」とか、She is jealous of her boyfriend’s ex-girlfriend.「彼女は彼氏の元カノが妬ましい(なぜなら、彼は自分と別れて元カノと付き合いそうだから)」という意味になります。
envy/enviousは目的語のステータス(成功しているとか、金持ちだとか、カワイイorイケメンといったねたみの対象)に重きが置かれる一方で、jealousはその人自身に対してねたみを持っているという違いもあります。
またjealousのほうが個人的な感覚を強く出しており、かつ意味も強いです。
こういった違いを押さえたうえで、「うらやましい」を表現してみてください。