「繊細な仕事については女性のほうに”利点”がある」とか「この方法で仕事を処理すると次の3つの”利点”がある」のように、日本ではよく”利点”という単語が使われます。

これに相当する単語は、メリット(merit)・ベネフィット(benefit)・アドバンテージ(advantage)の三つが思い浮かぶのではないでしょうか?
ではこれらは適当に使ってもよいのかというと、実は細かい違いがあって、状況に応じて使い分けをする必要があります。
まず、メリット(merit)ですが、これは「利点そのもの」を表します。
たとえば、ある装置があるとします。その装置を車に取り付ければ、前方に半径10メートルにある物体を感知して、スピードを徐々に落として最終的には停止するという機能があるとします。この衝突防止”機能”がこの装置の利点ですから、これはメリット(merit)になります。一方、ベネフィット(benefit)は「利点から生まれるもの」です。

 

先程の車につける衝突防止装置を使って説明しましょう。
先ほどの機械を車に取り付けることで、うっかりしていて前方の車や人などの物体に衝突することを防ぐことができます。

人をひいてしまって、最悪の場合死なせてしまうといった悲劇を避けることができます。

 

また、自転車に乗っていて、飛び出してしまった時などは難しいかもしれませんが、横断歩道を青信号に従って歩いている歩行者などであれば、自動車との衝突事故を避けることができます。
交通事故が減って、保険会社も警察も喜ぶでしょう。

こういった、この機械を取り付けることによって得られる”恩恵”がベネフィット(benefit)になります。

 

最後に、アドバンテージ(advantage)は”競争があることが前提”にないと使えない表現です。競争をするうえで勝つために有利となるもの。それがアドバンテージになります。

 

たとえば、野球で言うと、投手は背が高いほうが、ほかの投手たちよりも有利になります。内野ヒットで安打数を稼ぐ選手は脚がはやいほうが、ほかの打者よりも有利になります。

フェンシングの選手は肩の可動域が広いほうが、そうでない選手よりもポイントを稼ぎやすくなります。

 

こういった、ライバルたちよりも有利に目標に達することができる決め手になるポイントがアドバンテージ(advantage)になります。
“利点”という言葉一つとっても、このようにバラエティーに富んでいますから、状況をよく考えて、できるだけニュアンスの近い単語を選ぶようにしたいですね。