英語で「安全」と言いますと、safetyとsecurityがあります。

どちらも、「セイフティーサポート」とか、「総合セキュリティー」といった形で、日本語化していますね。

しかし、この二つはまったく概念が異なりますので、きちんと使い分けをする必要があります。

まずsafetyですが、これは「ただの安全」、「一般的な安全」です。

つまり、「危険がないこと」であり、「安心して平穏な状況を享受できる状態」という心理面も反映した単語です。

一方、securityは、「攻撃からの安全」というのがです。「攻撃や災害から守ることによって得られる安全」とも言えます。この場合の「攻撃」には、軍事的な攻撃、Web上での攻撃、精神的な攻撃など全ての種類の攻撃が含まれます。

securityには、上記以外に、「「攻撃からの安全」を確保すること」という意味もあります。この点がsafetyと異なるところで、safetyは危険がどこから来るかというと、自分自身に自発的に起こるものととらえます。それがない状態がsafetyということです。

ということは、securityはより現実的で客観的なイメージがあり、また守ってくれるものが外部に存在するという言外の意味を持っています。

英語でnational securityという言葉があり、日本語では「国家安全保障」と訳されますが、いいたいことは「他国やテロリストなどの外部の勢力からの攻撃に対して国を守ること」ということです。

ここからもsecurityがとらえる危険が外部にあることが分かりますね。

一方、保険などでよくsafetyが使われますが、これは保険が、基本的に自発的あるいは自動的に起こる危機に備えるものだからです。
そういう将来の不確実な自らの変化に対する予防策ということを伝えるためにsecurityではなく、safetyという単語が使われているのです。