前回、TOEICでスコア800点を越えるためには、まずは基本英文法をしっかり固めることが大切だというお話をしました。
今回はその続きです。

英文法をしっかり固めると言いましたが、単に分かっているというだけでは不十分です。
具体的には、英文法を無意識にすばやく、かつ正しく使える程に運用力を引き上げる必要があります。

そのために「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(ベレ出版)で中学レベル~高校の教科書レベルまでの英文法力をスピーキングで使えるレベルまでに引き上げる必要があります。

そのうえで、「新TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ! 」(アルク)を使って、大学入試レベルの英文法力をTOEICの解答に反映させる練習をするとよいでしょう。

演習書としては中村澄子先生がお書きになった「新TOEICtest千本ノック」シリーズ(祥伝社黄金文庫)や「1駅1題 新TOEIC TEST」シリーズ(朝日出版社)の英文法のものを使われるといいと思います。
花田徹也先生がお書きになられた文法特急シリーズ2冊がお勧めです。

ここで大切なことは、これらの文法書は数を絞って、何度も繰り返すことが大切です。
要するに、精度を上げることに集中すべきで、努力の結果として、問題文と選択肢、そしてなぜ正解の選択肢が正解だと言えるのか、あるいは不正解の選択肢がなぜ不正解なのか、といった点についてきちんと筋の通った理由づけができるかどうかまで、しっかり頭に入っているという状態を作ることでしょう。

英文法の習得は苦手な方が独学で行うと半年近くかかるかもしれません。
しかし、ここでしっかり踏ん張り切れれば、その後の成績はみるみる上昇して、800点どころか、900点突破も夢でなくなります。
それだけ、英文法というのは呼吸をするとか、熱いものに触れると一瞬で手を引っ込めるときの脊髄反射のように、意識せず自然に使いこなせなければならないものだということです。

意識というものを1つに集中すればするほど、正しい思考が生まれます。
スコアの低い人は、いろいろなことに気が向いてしまって、思考があやふやなまま問題を解いてしまいます。
一方、スコアの高い人の意識は常に聞かれているポイントを探すことに集中し、それがわかれば、正しい選択肢をよりぬくことに使われます。
それは言い換えれば、英文法の知識を思い出したり、文構造を把握したり、単語の意味や語法に対する意識はそれほど気合を入れて向けられるものではなく、すでに自然と、そしてすばやく反応できているものです。(それゆえ、TOEIC受験にはスポーツのような要素があるといわれるわけです。)

というわけで、英文法は「なんとなく」ではなく、「人に教えられる」「スピーキングで使える」。そういうレベルにまで昇華させることが800点突破の1つめのポイントです。