楽天やファーストリテーリングといった企業が「社内公用語」として英語を使っているというニュースは大きな衝撃を与えました。とはいえ、たいていの大手企業は社内公用語とは言わないまでも、TOEICの受験とある一定のスコアの取得を求めています。

たとえば、新卒採用の際にスコアを活用しているとする企業には、東芝・富士通・パナソニック・シャープ・TDK・ウシオ電機・カシオ計算機・日立製作所・石川島播磨重工・三菱自動車・マツダ・スズキ・ダイキン工業・バンダイ・任天堂・豊田通商・ブリジストン・新生銀行・ポッカコーポレーション・東洋紡績・日清食品・旭化成・富士写真フィルム・コニタミノルタホールディングスなどがあげられます。
また、三菱電機・松下電工・旭硝子・トヨタ自動車・富士重工業・クボタ・ヤマハ・日本ガイシ・横浜ゴム・ミズノ・三菱商事・帝人・昭和電工・日本ペイントなどは昇進の際の参考資料としてTOEICスコアを活用するとしています。
ではどの程度のTOEICスコアを企業は求めているのでしょうか?
多くの企業は最低ラインを700点から600点と考えているようです。
しかし、今後景気が良くなれば、もっと高いスコアを要求される可能性があります。
「景気が良くなれば、内需が強くなるということだから、海外展開が消極的になって、TOEICとかいらなくなるんじゃないの?」とか考えている方は甘いと思います。
景気の良しあしに関係なく、日本の市場は少子高齢化によって縮小していくことは目に見えています。景気が良くなって、キャッシュの流れが良くなれば、企業は開発投資や設備投資に力を入れるでしょうが、それらはこれらか伸びる市場に向けられます。言うまでもなく、それは海外の新興国です。
であれば、海外展開がより積極的になって、働いている社員にも高いTOEICスコアを求めてくることは目に見えています。
さらに、景気が良くなっても、それが20年、30年と続くとは限りません。1つのマクロ経済の成長と衰退の波はだんだん短くなってきています。
日本の成長率がマイルドに高まっていったとしても、いずれは衰退が来ます。その衰退が訪れるときに、あなたに夫や妻がいて、子供も2人・3人いたとしたらどうしますか?
今勤めている、あるいはこれから勤める会社がつぶれたり、リストラを行えば、転職を余儀なくされます。
そこで、またもやTOEICのスコアという壁に苦しめられることになるのです。というのは、その時点では大学生のTOEICスコアは850点が平均ということになれば、よほどの専門スキルがなければ、”英語ができないおじさんおばさん”・”TOEICスコアの低いおじさん・おばさん”を雇わずに、安くて英語のできる若者を雇って使っていくから、再就職先を準備できませんとなるかもしれません。したがって、今取っておくべきTOEICスコアというのは600点などではなく、限りなく800点に近づけておく必要があると思います。