TOEICを作成するETSではTOEICスコアと英語コミュニケーション能力との相関関係があるとしています。TOEICでは総合スコアが220点以下の場合の聴解力は、「単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できず」、スピーキング力も「断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない」としています。かなり手厳しい指摘です。

次に220点以上465点レベルでは「ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる」とTOEICでは説明しています。ちょうどレベル的には中学で習う英語や、高校の教科書レベルの内容を習得しているぐらいですから、妥当な説明ですね。

またTOEICは「身近な話題であれば応答も可能である。」ともあり、これについては英検2級レベルに至っても言えることですから、400点台後半についての説明と考えていいでしょう。

さらに、TOEICは続けて、「語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がnon-nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意志疎通を図ることができる」とあります。要するに、話し手が明確に発音をしつつ、ゆっくりしゃべってもらえば、言っていることは理解できる、ということですね。
スピーキングに関しては中学1,2年レベルの構文や単語を使って、言いたいことを表現できるが、その範囲を超えることは言えないということでしょう。
ちなみに、聞き手の方にはうまく言いたいことを引き出したり、確認したりしてくれることに長けていないと、会話として成り立たないかもしれません。

TOEICの総合スコアが470点以上725点までとなると、「通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差がみられる。」とあります。

ここでTOEICの言う”通常会話”とは、簡単な電話表現や自己紹介、レストランの注文やホテルのチェックイン、買い物などで表現の運用力と聴解力と考えていいでしょう。しかし、ややこしい話を伝えるときや、伝えられてその応対をするためには、うまく対応できる人とそうでない人の差が激しいということを言っています。

TOEICは続けて、「基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている」とあります。ちょうどこのスコアを取る大学生は、難関大学合格者であることが多いですね。入試英語が難しいため、英文法や構文の把握力は普通の学生よりも高いものを要求され、それをクリアしているからです。TOEICではそこまで難しくないので、簡単に感じているのでしょう。

ちなみに、大卒の日本人の平均TOEICスコアが、このランクに入ります。
大体500点台前半から500点後半といったところです。

たいてい、650点でいったん壁ができてきて、なかなか700点が越えられないといった方が多いのも特徴です。
これを克服するためには、しっかり公式問題集の研究を行うことですね。
問題演習量が足りていないということと、まだまだTOEICに慣れていないという場合が多いので、公式問題集を覚えてしまったといえるほど、何度も何度も解きなおすとよいでしょう。