TOEICの総合スコアが730点から855点までの人は「通常会話は完全に理解でき、対応も早い。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意志疎通を妨げるほどではない」と説明しています。

実質的に、TOEICでこのスコアが取れれば、ビジネスでも日常生活でも英語で苦労するということはあまり感じなくなるはずです。また、TOEIC対策だけでなく、英語を学ぶということが楽しめる段階でもあります。ただし、スピーキングやライティングでスピードが遅かったり、スラスラと言いたいことが何の苦もなく出てくるかというと、それには少し難があるというところかもしれません。


日本人の多くがTOEICを受けてこのレンジに収まるようになれば、国際ビジネス都市としての価値も高まることでしょう。そして日本人も自分の能力を世界に売っていくことができるはずです。


860点から990点までの方は、「自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている」とあります。

その通りなのですが、よくあるパターンとしてTOEICで900点を超えているのに、スピーキングやライティングが苦手という人と、スピーキングでもライティングでも何でも来い!という人に分かれます。
この辺りはTOEICの限界ともいえますが、少なくとも表現力などはしっかり頭に入っているので、ほんの少しアウトプットのトレーニングを集中的にやれば、ペラペラレベルまですぐに達することができるようになるはずです。

以上がTOEICのスコア別の英語運用力についての説明となりますが、これはあくまで目安に過ぎません。
社会に出れば、TOEICだけで国際ビジネスがうまく進められる評価がなされるわけではありませんし、そもそも英語運用力だけで評価することさえできません。

しかしその一方で、英語の勉強をしていなかった人が、急遽会社から海外勤務や出張を命じられて、精神的につらい思いをするとか、海外から英文で送られてくる資料やマニュアルを日本語翻訳なしで、つまり原文で処理することが当たり前になってしまって、大変な思いをする、といった話はしばしば聞かれるようになってきました。

会社からすれば、海外比率を上げないと成長どころか存続さえ危ういと考えており、社員の英語力アップなど待っていられないということもあるでしょうし、少しずつ改革していっているのだから、それに気づいて自ら率先して、その環境に適合してほしいということもあるかもしれません。
退職までお世話になることを前提にしているのであれば、TOEICの対策は早め早めに行っておきたいところですね。