質疑応答は、通訳テストとプレゼンテーションテストの準備がしっかりしていれば、上手く対応できると思います。
あくまで「丁寧に・誠意をもって」対応できるかがポイントになるでしょう。
相手の言っていることがわからなかったら、「~ということですか?」と聞き返して、質問内容をしっかりとらえることが必要です。
中途半端な理解で適当な回答をしていると、当然、減点対象になります。
そういう意味では、リスニングが苦手な方は、事前にリスニング力をしっかり鍛えておく必要があるでしょう。
またたとえば、「その場所へはどうやって行けばいいですか?」と聞かれた場合も、「あなたは今どこにいるのですか?」と聞いて、相手の居場所をきちんと確認して、回答するようにしましょう。
回答としてはたとえば、「電車に乗れば、最も安い値段で行くことができますが、△△駅で降りて、そこから15分ほど歩く必要があります。
もし、もっとも便利な手段をとりたいのであれば、タクシーを使うことをお勧めします。」といったものが欲しいですね。
要は、相手の立場を考えて、いろいろなケースを想定して案内してあげる姿勢が重要だということです。
最大の障害である口述試験も、このようなポイントをしっかり押さえて訓練しておけば、十分合格することが可能です。
「よしっ!通訳案内士試験を受けるぞ!」と思われた方も、すでにいらっしゃるかも知れませんが、ちょっと注意しておいたほうがよいことがいくつかあります。
通訳案内士試験の準備で気をつけたいこと!
通訳案内士の試験で気をつけておきたいこと。それは願書の出願です。
なぜかというと、この試験は年に1回しか実施されず、しかも願書出願から最終合格発表まで半年以上かかるからです。
まず、願書受付が5月半ばから6月半ばまでになります。
ここを逃すと、来年までチャンスを待たなければなりません。
国が行う試験ですから、出願書類も所定のものを使って、しかもそこで求められる規定もいろいろと煩わしいものがあります。
所定願書を試験を行っている団体に郵送で依頼し、それが届くまでに数日かかります。
さらに、その書類に張る写真の大きさなども通常の試験とは違ったりします。
書いた後は、郵送で願書受け付け期日までに届け出ます。その日を過ぎた消印では受け付けてもらえません。
要するに、準備をするのにいろいろと日数や手間がかかるということですね。
なので、時間に余裕を持って行わなければなりません。
願書が受験管理団体に届いて受理されると、8月中旬~末の間に筆記試験が行われます。
この合格発表が11月中旬です。
合格していたら、12月の初旬に口述試験を受験し、この口述試験に合格すれば、晴れて通訳案内士試験合格なのですが、この最終合格発表がなんと年をまたいで翌年の2月中旬となります。
何とも気の長い試験ですから、早め早めの準備が何よりも合格のカギとなります。
計画的に準備をしなければ、最終合格までに何年もかかってしまうので要注意です。