10月31日はハロウィーンです。

日本ではあまりなじみのないお祭りですが、欧米のキリスト教圏では、日本のお盆のような感じで誰もが知っているイベントになっています。

日本でもディズニーランドなどで、特別にイベントを開催していますね。

 

そして、ハロウィーンといえば、「ジャック・オ・ランタン」(Jack-o’-Lantern)ですね。

lanternですから、これは「灯籠・ちょうちん」です。中に、ロウソクを入れて明かりにするわけです。

ちなみに、あのカボチャをくりぬいたキャラクターですが、もともとはカブで作られていたとのことです。

 

さて、このハロウィーンとは何かといわれると、なかなかはっきりとした説明がない気がします。

そこで今日はその内容についてご説明させていただきます。

ハロウィーンはもともと、ケルト民族の昔話が元になっています。

ケルト民族はもともとは中央アジアにいたとされますが、後にヨーロッパに進出し、現在のスイス・フランス・イタリアの国境をまたぐ辺りに定住し、それがさらに広く分布していったようです。

 

ケルト民族の昔話にはこういうものがあります。

 

昔々、ジャックというウソをつくのが非常にうまい男がおりました。

そこへ悪魔がやってきて、魂を売れと言ってきます。

悪魔は悪人の魂ほど価値があるので、ジャックのような大ウソつきの魂には価値があると思ったわけです。

ジャックはそれを聞いて、自分はどうせ悪いことばかりしてきたから天国には行けないだろう。

だったら、今のうちに遊んでおこうと考えます。

そこで、悪魔に使っても使っても減ることのない銀貨と自分の魂を交換するといいます。

ただしそれは10年後に交換する条件付きだとします。

悪魔はそれを承諾し、使ってもなくならない銀貨を用意します。

※(この辺りのくだりはいろいろなバージョンがあります)

 

10年後、悪魔は約束を果たすようジャックに言います。

 

ジャックは最後の食事として、近くにあるリンゴの木を指さし、悪魔にその林檎を取ってきて食わせるように依頼します。

最後の頼みなので聞いてあげようということで、悪魔はリンゴの木に向かって、リンゴを取ろうとすると、そこには十字架のマークがありました。

悪魔は十字架のマークにおびえて、木から下りることができません。

そこにジャックがこう言います。

「私を地獄に行かせないという誓約書を渡せ、そして私の魂を持っていかないと約束せよ」と。

悪魔はそれを受け入れ、木から下りれるようにしてもらうと、どこかへ去っていきます。

 

寿命がきて、亡くなったジャックはあの世に向かうと、神から次のように告げられます。

「おまえは悪事を働いたので、天国には行けない。さらに、悪魔との誓約書があるので、地獄に行くこともできない」

そのため、ジャックは天国にも地獄にも行けず、暗闇の中をカブでくりぬいたちょうちんを持ったままさまよい続けている。。。

 

というお話です。

 

このお話こそが先ほど紹介した「ジャック・オ・ランタン」(Jack-o’-Lantern)の由来になっています。

ですから、あの「ジャック・オ・ランタン」(Jack-o’-Lantern)というのは、それ自体が主役なのではなく、昔話の主役が持っていた道具なのです。

ちなみに、Jack-o’-lanternというつづりは分解すると、Jack of the lanternで「ちょうちんのジャック」ということで、この”o”というのはofの省略形です。

「10時ちょうど」を10 o’clockといいますが、これも10 of the clock(時計の10=10時)の略です。

 

さて、このジャックのお話の中で悪魔が訪れますが、このように悪魔が人間に近づけるのは、このハロウィーンの時期なのです。

広く言えば、神や悪魔の住む世界と人間の住む世界の距離が最も近づくというのが、ハロウィーンの時期なのです。

ハロウィーンは、秋の収穫の祭りと、死者を慰める祭りが一体化したケルト民族独特の風習であったのが、キリスト教と結びついて欧米に広まって定着しました。

 

ハロウィーン当日の10月末日には、子供たちが悪魔にふんした仮装をして、家々を回ります。

そして、trick or treat(いたずらをされるか、それとも大切に扱ってくれるか)という表現を述べます。

言い換えれば、「私は悪魔だ。お前の家にいたずらをさせるか、きちんと接してそれを避けるか?どっちがいいか?」ということです。

これは要するに「お菓子をちょうだい?」ということなので、家にいる人はHappy Halloweenと言って、お菓子をあげます。

子供たちはたくさんの家を回るので、もらうお菓子の数もたくさんになってしまうので、たいていカゴを持ち歩いて、その中にお菓子を入れてもらっています。