1月7日は“七草がゆ”の日ですね。
七草がゆは無病息災を祈って、春の七草を入れて炊いたお粥のことです。
これを食べる理由は、現代では正月におせち・お雑煮・酒と暴飲暴食をしたことで疲れた胃を休めるためだとされています。
さて、この「七草がゆ」を英語で表現するとどうなるでしょうか?
まず「おかゆ」のことをrice porridge(ライス・ポリッジ)と言います。
porridgeとは「オートミールを牛乳や水で溶かして作ったもの」を指します。イギリスではメジャーな朝食メニューなのですが、 これがお粥にそっくりなので、rice porridgeで通じます。
「七草」は「7つの薬草」と考えて、seven herbsとします。発音は(セブン・ハーブズ)もしくは(セブン・アーブズ)とします。
一部の地域では“h”を読まずに“erb”の部分だけを発音します。
これを形容詞にするためにseven-herbとハイフンでつないで、seven-herb rice porridgeとすれば「七草がゆ」の完成です。
ちなみに、七草がゆを食べる風習を伝えるときには、上記の「無病息災を祈る」とか「暴飲暴食で疲れた胃を休める」という表現を英語で伝えきれないといけませんね。
「無病息災」とは「健康であること」ですから、good healthでいいでしょう。これに「~を求めて祈る」という意味のwish forをつけて、wish for good healthと表現すればいいですね。
また、「暴飲暴食」は「過度な飲み食い」ですから、excessive drinking and eatingでいいでしょう。
「疲れた胃」は「胃もたれ」という表現と同じものを使えばいいので、heavy stomachで表現します。
「胃を休める」はcalm stomachかrest stomachでいいでしょう。
すると、「暴飲暴食で疲れた胃を休める」はcalm/rest heavy stomach by excessive drinking and eatingとなります。
ただ、ちょっとbyだけでつなぐ部分が弱いので、irritated byやstimulated byのように動詞の過去分詞形が欲しいですね。
よって、calm/rest heavy stomach irritated/stimulated by excessive drinking and eatingとすれば、伝わるでしょう。
以上をまとめると、「七草がゆ」って何?と聞かれたら、次のように伝えるといいですね。
まずは、「それは1月7日に7つの薬草のお粥を食べる日本の古い習慣だよ」と伝えます。
「日本の古い習慣」はan old Japanese customですから、It is an old Japanese custom of eating seven-herb rice porridge on January 7.
と表現します。
さらにその理由を伝えたいので、「それは無病息災を祈ったり、正月の暴飲暴食で疲れた胃を休めるためだよ」と伝えるために、
That is for wishing for good health and resting/calming heavy stomach irritated/stimulated by excessive drinking and eating during the New Year’s holidays
と表現すれば伝わります。
「正月」はthe New Year’s holidaysと表現したほうがいいですね。いわゆる「三箇日」を想像すれば、holidaysとしなければならないことが分かると思います。
これをduring(~の間に)という前置詞をくっつけて使います。
「七草がゆ」の風習はある意味、軽いfasting(ファスティング・断食)を行って、体調を整える意味合いがあるということですから、これを伝えるだけでも十分納得してもらえるでしょう。